名古屋市の上下水道事業に働く自治体労働者で構成する労働組合のホームページです。

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ひろば (名水労新聞の「ひろば」に掲載)

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名水労新聞:2015/12/10(第1537号)

今年8月6日、ある公所で広島原爆によって亡くなった人々へ黙祷を促すアナウンスが流れた。その最中、「私たちには関係ないのにね」とつぶやく女性がおり、悲しい気持ちになったという話を知人から聞いた▼同じく今年の夏。九州の川内原発再稼動に反対するデモに参加した。福島原発事故により関東から愛知へ自主避難してきた一人の母親が「原発から遠ければ関係のないことなのでしょうか?」と涙ながらに訴えていた。再稼動を目指す高浜原発や浜岡原発で事故があれば、東海地方への影響は計り知れない▼11月、同時テロによってパリの一般市民130名を超える尊い命が奪われた。世界中で報道され、多くの人々が哀悼の意を捧げた。しかし、欧米各国のテロ組織に対するシリアやイラクへの空爆でどれほどの一般市民を巻き込んでいるかはほとんど報道されていない▼遠い昔や遠い場所で起こった悲劇。馴染みの薄い文化や宗教圏で苦しむ人々。今ここで生きている私たちが歴史や社会を学び、その関係性を見出し、行動を起こすことでより良い世界にならないだろうか▼クリントン大統領政権下、格差問題解消に尽力したロバート・ライシュ氏のドキュメンタリー映画で、氏が学生へ向けた言葉が胸に響く。「政治は遠い場所での出来事ではない」(K)

名水労新聞:2015/11/10・25(第1536号)

先日、MRJ(Mitsubishi Regional Jet)が初の試験飛行を終え、「国産初ジェット機」と世間を騒がせた。国産と言っても、全部品点数の中で日本製は3割程度。これまで部品を製作して輸出していた日本が初めてジェットを組み立てたということだ▼航空機産業の技術は、素人では計り知れない技術力が必要なのは言う間でもない。戦後、自動車産業等多くの分野で発展し、技術大国日本と言われる原動力にもなった。しかし、日本は技術者を大切にしない節が所々で見受けられる▼戦時中、パイロットを無駄死にさせた特攻作戦同様、整備士も戦地へ送り込んだことで、戦死者も多く出たことからも技術・技能の伝承がはあり得なかったはずだ。さらに、工場への集中攻撃で技術資料も焼けてしまい、結果、戦後日本の航空機技術が停滞する要因にもなった▼上下水道事業で言えば、中小自治体ではすでに技術職員の職種自体が無くなってところも少なくない。災害時に活きる技術・技能を自治体自らが投げ捨ててしまっていることに憤りを感じるのは私だけではないはず▼軍事転用はもっての外だが、いち技術者として見た今回のMRJの初飛行は、技術者の持つ技術の高さ・凄さと大切さを世間に知らせる必要があると、期待(機体)を込めて羽ばたいて欲しい(木)

名水労新聞:2015/10/25(第1535号)

「戦争のない未来」「戦争をしない」という平和の原点が今大きく揺らいでいます▼安倍内閣は多くの憲法学者が違憲と断じた戦争法案を世論の声を無視し、強行採決により成立させた。集団的自衛権は米国等の要請があれば直接戦争に加担できる国に変えるもので、これまでの平和で安全な生活が脅かされるとんでもない法案だ。そればかりか、「武器輸出三原則」を見直し、武器輸出を可能にしたり、核兵器製造につながりかねない原子力技術の輸出等、戦争の種をばらまき、間接的に世界の平和を脅かすことまで行おうとしている▼本来、権力者を縛る憲法を一時の権力者がその時の情勢・感情で解釈変更することは、憲法を踏みにじる暴挙であり、立憲国家を否定することになるのではないのか▼先人たちの過去の経験から戦争は二度としないという思いのこもった憲法9条は、世界に誇る平和憲法であり、守って行かなければならない▼父は戦争当時10代後半だったが、幸か不幸か体が弱く兵役検査がパスできず戦地に行くことはなかった。多くの仲間が戦地に散った当時の悲惨な話を子供ながらに聞いて育ってきた。戦後70年の節目を迎えた今、戦争がどれだけ悲惨で残酷なものか、平和の大切さを考えていきたい。「NO MORE WAR」(K)

名水労新聞:2015/10/10(第1534号)

自衛隊に協力した映画は、発足年に公開の「ゴジラ」第一作。この映画は核兵器批判作品で、自衛隊は「斬られ役」にすぎなかった。しかし、1960年以降は自衛官が主人公のプロパガンダ映画が登場する。背景には当時の防衛庁の戦略があり、協力要請された映画はA・B・Cに格付けされ、特に有意義と判定したA作品には、訓練の一環として無償(税金使用)で自衛官や護衛艦・戦車・戦闘機などが使用可能だった。一方で「C・不適」の場合には制作側の費用で賄わなければならず、協力が得られないため制作中止もあったそうだ。結果、自衛隊を美化する映画が次々と登場した。しかし、60年代は安保闘争まっさかりで自衛隊の映画協力には多くの国民批判があり、姿を消していた。1989年「ゴジラ対ビオランテ」で再び自衛隊協力の映画が制作された。20年余の変化は、直接的美化が影を潜め、アニメ・ドラマ作品が批判をかわしつつ巧妙に制作された。安倍首相の極端な右傾化発言がまかりとおる背景には、映画やアニメ・テレビを利用してお茶の間に浸透させる防衛省の戦略がある。国民の目を欺く政府の手法に「木を見て森を見ず」、本質は何かを見極める目を養うことがとても重要だ。(Y)

名水労新聞:2015/09/10(第1533号)

「あー日本人に生まれて良かった」。世界各国で悲惨な戦争のニュースを見る度にそう思っていた。良いか悪いかは別として、日本人で生まれてきたことに安堵したものだ▼戦後70年間、一人の兵士の犠牲も出していないことは、本当に素晴らしいと思う。この平和を作り、守り続けることが出来たのは、今の平和憲法のおかげです▼しかし今、平和を守るという名のもとに、平和を脅かそうと日本の総理大臣がしています。おかしいと思いませんか?70年の平和を何故壊そうとするのですか?「外国が攻めて来たらどうするんだ?」70年間一度も攻められてないじゃないですか?外交にも力を注いで来たじゃないですか?そういう事態にならない、させない為の外交じゃないんですか?事実70年間、戦争をしない、一人の兵士も殺したり殺されたりしていない平和憲法のどこに問題があるのですか?▼国民の大多数がこの戦争法案に反対の声を上げていることに政府も耳を傾けるべきです。お互いが主張しあうばかりでは争いになります。耳を傾けあえば争いになりません。平和とは互いに耳を傾けあうことだと思います。「あー日本人に生まれて良かった。」この言葉が、この先死語にならないことを切に願います。(M)

名水労新聞:2015/08/25(第1532号)

サステナビリティ=持続可能性。環境問題などでよく使われているが、最近では、水道事業においても用いられている。新水道ビジョンでも三本柱の一つが「持続」である▼水道事業を持続していくためには、最後は「人」が重要になってくると思う。コスト削減の名のもとに、人員削減ばかりしていてはどこかで破綻してしまうのではないか。やはり、人材育成が一番求められている。人を育てるのに、ただ教えるだけでは知識と技術は得られるが、それが技能につながらない。考える力が必要になってくる。想像力を養うことで、知識・技術が技能に変わると思う▼昔は「見て盗め」というのが一般的であったが、これはただ見るだけでなく、なにが重要かを考えさせる効果があったのではないだろうか。盗むためには何が「コツ」なのか判断しないといけない。最近では、懇切丁寧に教えてくれる人が増えたように感じる。教わる側も、ただ漫然とわからないことだけ聞いてわかった気になっていないだろうか。そこに自分の考えや気づきをプラスしないとホントの力にはならないのではないか。それが、技能の継承である▼…と説教くさくなってしまうのは、やはり歳をとったということだろうか。(Y)

名水労新聞:2015/08/10(第1531号)

今年は戦後70周年という大事な節目の参加年だ。そんなタイミングで安倍政権は70年間守ってきた日本の平和憲法を無視し日本が戦争に参加できるようにする、安保法制(戦争法制)を衆議院で強行採決した。 世間では子供の世代にも今の平和を繋げようとこの法案に反対し廃案を迫り抗議する若者や女性たちが新聞、テレビ、インターネットなどを賑わせている。 自分にも5歳と3歳の子供がいるがこの子たちが将来、戦争に巻き込まれてしまうかもしれないというのは一人の親としていたたまれない気持ちになる。 これまで組合活動をしてきても平和活動には全くと言っていいほど無関心だった自分だが、平和が前提でないと何もかも意味がないでは?と今更ながら感じるようになった。 これもいい機会だと捉え今年初めて原水禁世界大会に参加してみようと思った。戦後70年経っているのでこの先戦争体験者方から直接話を聞くことも貴重なことになるだろう。戦争・原爆の傷跡を自分の目で見て感じてこようと思う。そして感じたこと、戦争の恐ろしさを自分の子供たちに伝えてあげようと思う。 戦後70周年といわず100周年とか200周年とか言えるような日が来ることを願います。(あつ)

名水労新聞:2015/07/25(第1530号)

安倍政権の悪政に歯止めがかからない。戦争関連法案、派遣法改悪にとどまらず、NHKへの干渉、教科書制度改悪など、まさにやりたい放題である。民主党政権の失敗により国民はもはや自民党一択しかないと高をくくっているのだろう。私たちが今声を上げていかないと本当に取り返しのつかない政治になってしまう。安倍政権の政策一つずつをみてこれくらいならと思わずに、大きなたくらみを見通す必要がある▼集団的自衛権により、アメリカとの共同戦線を強くして、武器輸出も含めて世界権益を確保する。国内的には、国家秘密法、盗聴法の強化により声を上げる国民の動きを封じ、検定制度を改悪した教科書、安倍さまのNHKにより国政に疑問を持たない国民を作り上げる。過去の戦争を顧みることなどはさせない。体制批判になりがちな人文系学部の縮小や、日の丸君が代による踏み絵により国立大学を締め付け、政権批判する知識人の声をそぐ。労働者には、残業代0法や派遣法により正社員はどんどん減らし、大幅な労働条件低下を押し付ける。一方大企業と一部の金融資産を転がすだけの人たちは減税と金融緩和により潤っていく。すべてもうすでに実施されたり国会審議中の法案での話である。政治は時として大胆に動くが、生活は気づかない位にゆっくりと変わっていく。(つよ)

名水労新聞:2015/07/10(第1529号)

ポール・マッカートニーが公演のために来日した。自称「名水労のP・M」の私は、2年前の大阪公演に行っている。ちなみに彼と私は20歳違いだが、妻の年齢は同じ。3時間ノンストップで歌い続ける姿は、正に万年青年ロックスターだ▼大阪公演で唯一、楽曲の由縁を紹介したのが、「ブラックバード(1968年作品)だ。発表当時、最高潮に達していたアメリカの公民権運動に触発された曲だ。「ワシントン大行進」を25万人の参加で成功させ、公民権法を成立させた黒人の人種平等を求める運動だ。指導者のキング牧師は、「ブラックバード」が発売された年に暗殺されている。その「ワシントン大行進」から50年目にあたる2013年の日本公演で、ポールは歌った▼九州の文化遺産登録をめぐる日韓の対立と決着が報道されている。先日、名古屋・栄で在日コリアンを排斥するヘイトスピーチデモがあった。「愛と平和」、「自由と平等」を歌ったビートルズの故郷は、イギリスのリバプール。奴隷貿易で栄え、巨万の富を貯え資本主義を産みだした街だ。奴隷貿易が人類への犯罪だと認めたこの街は、2004年に世界文化遺産に登録されている。「ヨーロッパ以外で唯一、近代化に成功した日本」というテーマでは、世界の支持が得られるだろうか。(W)

名水労新聞:2015/06/25(第1528号)

最近、公務の委託問題を良く耳にする。この先を考えると、職員数は減らされ、給料や退職金も減額…増えるものは書類や責任ばかりで、退職間際に退職派遣で退職金が激減かも…とネガティブなことを考えてしまう。「安定した職業」と言われる公務員でさえ、そんなことを考えてしまうのだから、若者は希望が持てない人が多いのではなかろうか▼一方では昔に比べ、とても裕福になっている。食べ物に困らないどころか、いつでもどこでも苦労することなく、安価な食べ物が手に入り、多種多様なモノが安く手に入るようになった。更には自動化が進み、子供の頃と比べるととても便利になっている▼不安になるということは、今がとても幸せだということか!?今が幸せなのに、ネガティブ発想ではもったいないので、ポジティブに考えてみよう▼人が減らされる=いろんな仕事が経験できる。責任が増える=必要な人間になる。その先に過労や責任問題となるならば、その時は労働組合がある!!ネガティブにばかりなっていないで、自分がいらないと思われないような仕事をしていれば、「私の仕事は必要だ」と伝えていける。そんな人ばかりの組織なら、きっと周りの人々からも必要だと言われるようになるのでは…(T)

名水労新聞:2015/06/10(第1527号)

最近、日本列島各地で地震が増えているように思えるのは気のせいでしょうか。私たちの住んでいる名古屋は、この先30年以内にかなりの確率で起きるといわれている東南海大地震があまりにも静かなのが逆に心配になります▼今年に入って横浜市が技能職員をこの4年間平均50名程度を採用していると聞き、驚きました。内訳は清掃職員が大半とのことですが、なぜ採用ができたのか。それは4年前の東日本大震災を受け、住民を守れるのはやはり自治体職員だという考えと、マスコミによく露出していた横浜市長が代わったことで市側が立ち返ったことも一つの要因だという話がありました▼これまでは「行政改革」という名のもとで民営化を推し進められてきましたが、弊害も出てきています。民営化によるコストダウンは、技術・技能を持たない「低賃金労働者を雇う」ことと「不採算部門の切り捨て」です。これによって市民サービスの低下に繋がり、自治体本来の役割を果たすことができなくなっています▼名古屋市上下水道局も市民サービスの向上と防災・減災、危機管理に対応するために現業職をはじめ、必要な職員の継続的な採用を行わなければならないと思います。(ひ)

名水労新聞:2015/05/10・25(第1526号)

大阪都構想推進の住民投票が間近に迫っており、賛否白昼している。推進する橋本市長は、維新の会の政党交付金4億円以上をつぎ込みTV等で大々的な広告や、中立であるはずの市の説明会を「ここは僕の説明会」と市長の独演場にするなど、金と権力と個人の人気で一気に押し切ろうとしている。反対の勢力は「会話すれば、分かってくれる人が多い、しかし時間も人も足りない」と嘆く。とても大事なことが住民投票という最も民主的な名を借りて、強引に推し進められようとしている▼自民党が改憲に本腰を入れ始めている。国会の3分の2以上の賛成を得れば、国民の過半数の支持で改憲となる。自民党案が国会で通れば、国民投票となるだろう。天皇を元首とし、他国と戦争ができ、徴兵も可能で、公益の秩序に反してはらないなど、平和主義と国民の人権を大きく縛るものになる▼103条からなる日本国憲法のどこかしらに不満があって当たり前である。環境権などの目新しい権利なども盛り込みながら、しかしいったん改憲発議がされれば、改憲反対の意見を封殺すべく、権力と金に物を言わせた大量宣伝で一気に国民投票を進めることを大阪の住民投票が示している。戦後日本を築いてきた今の憲法を、まず安易な改憲させぬという国民全体の思慮深さが今求められている。(つよ)

名水労新聞:2015/04/25(第1525号)

桜が咲き、そして球春到来だ。また楽しみな時期が来た。どのチームのファンも今年も、いや今年こそ優勝だとワクワクしている。特にオフに大型補強やドラフトで即戦力の選手を獲得したチームのファンはなおさらだろう。地元の中日ドラゴンズは大方の最下位予想のなか、元来の投手力で失点を抑えて、少ないチャンスを活かしゲームを作り連勝で良いスタートを切っている。下馬評の高かったチームがもたついているのとは好対照だ。チーム競技はいたずらに大型補強しても全部がプラス方向に働かず、思いのほか強くならない。むしろ適正配置の総合力でまとまったチームこそが強い。余談だが、上下水道局や我が名水労も総合力で、この混沌した時代であっても乗り越えていけると思う▼足しげく球場に通いたいのは山々だが、時間も暇もそれほどには余裕もない。せめてものテレビ観戦は、趣味の多様化やプロ野球人気の下降でまず延長放送がなくなり、今やすっかり番組本数も減ってしまった。代わりに有料テレビの放送が増えたので、我が家は山の神を拝み倒し、やむを得ず契約した。後はドラゴンズの活躍だけだ。毎日帰宅後の楽しみが続くことを祈っている。 (まさ)

名水労新聞:2015/04/10(第1524号)

私の朝ごはんは、ごはん、味噌汁、納豆です▼納豆には豊富な栄養が含まれています。血糖値を下げる効果がある水溶性ペプチド、良質なタンパク質等々です。人の身体を作るのに欠かせない栄養のほかに、薬のように働きかける機能性物質が、たくさん含有されています。その理由は、納豆菌の繁殖力と思われます。納豆菌の繁殖力は驚異的で、繁殖を開始すると、約30分毎に倍、倍と増えていき、たった1個の納豆菌が16時間で、実に40億個という天文学的な数になります。納豆菌は、分裂する過程で、さまざまな酵素を生み出しますが、この酵素が、整腸効果を高め、腸の若さを保つ等、素晴しい働きをしてくれます▼納豆菌の出す酵素は強力で、約24時間で、大豆の成分を小さな分子に分解してしまいます。つまり、消化吸収がよいわけです。そして、作り出した酵素は、納豆の中にそのまま蓄積されています。いうならば、納豆は「納豆菌」と「酵素」のかたまりのような食べ物なのです。納豆菌は、納豆100グラム中に1千億個以上もいるといわれています。酵素としては、アミラーゼ、リバーゼ、ウレアーゼ などがあります▼毎日何気なく食べていた納豆にとても勉強させられました。必要かどうかはともかくとして、雑学とも言える知識までも増やしてくれる、こんな効果的な食べ物は、食べるしかネーゼ。(I)

名水労新聞:2015/03/25(第1523号)

「近頃、物騒な事件が多いねぇ」いつの時代も世間話の枕詞。時を経て、現代ではインターネットからリアルに「物騒な事件が多い」と摺り込まれる▼かつて、数多あるゴシップは、職場などで注釈が加えられ、「真に物騒なもの」と「そうでないもの」に仕分ける猶予があったような気がする▼ところが、インターネットなる現在の便利な情報源は、クリック一つで刹那に臨場的な結論に辿り着くことができてしまう。真に素晴らしい▼待てよ!自分自身、その情報の確かさの仕分けができているのか?まったく自信が持てない▼さて、あの震災から4年が経過した。あの瞬間から、この「国」に人が住むことができない地域ができてしまった。それなのに、あの時、あのプラントで何が起こったかさえ、この「国」からきちんと知らされた覚えがない▼人は不都合なことを忘れようとする習性を有している。これは本能らしい▼私にとって「真に物騒なこと」とは、一遍の情報を鵜呑みにさせられ、誰かにとって不都合な真実を歪められることである。そして、情報を仕分ける知恵を奪われることである▼今日も数多ある「物騒な事件」が知らされる。そうさせないためにも、たまには職場でゴシップを語り合いたい。(S)

名水労新聞:2015/02/25(第1521号)

「○○レク」、「△△レク」。「ハンカチ落とし」や伝言ゲームのような「レクリエーション」のことではなく、「レクチュア」のこと。○○や△△には、局長や次長、部長が入る。局幹部のスケジュールを拝見すると、この「レク」や打合せの予定がビッシリ▼このレクなる営みが、いつ頃出現したのかわからない。私の記憶では、上下水道局発足以前はなかったように思う。市長はじめ偉い人に対して始まったのだろう。本庁職員にとって、このレクなる仕事がかなりの負担だ。幹部に判断してもらうための「決裁」、つまり意思決定に至るための過程ではない。上司への「説明」なのだが段階が進めば進むほど、関係者が登場して資料が増えていく。カラープリンターが活躍する。よりよい仕事のためのプロセスなのか。責任の所在のためなのか▼資料を上手につくり、上司に説明するのが、公務員・自治体労働者の仕事の目的ではないだろう。行政の専門家、技術者としての本分は、構造物や施設・設備を良質につくり、効率的に維持管理をすること。そして、持続的な経営のため、現場のマネジメントをすることだろう。「仕事は部下に任せ、責任は上司がとる」。これだけでいいのではないか。(W)

名水労新聞:2015/02/10(第1520号)

日本人人質事件に絡み、全国紙の投書欄に「安倍さえ行かなければ」という意見が掲載された。昨年には、日本人が拘束された事実を、政府は把握していた。それを承知で、この時期に紛争地の中東へ外遊し、有志連合への「軍事援助」と取られてもおかしくない表明をし、彼らに引き金を引く口実を与えた▼既に米英仏の人質が殺害された段階で、安倍首相が取った今回の行動に様々な憶測が流れている。深読みしたくはないが、日本人の人質にも起こり得る危険を否定しきれなければ、(処刑されても仕方ないという)未必の故意を感じ取る見方もある。安倍首相はどこまでのめり込んでいくのか▼安倍首相は声明で「罪を償わせる」と発言した。アメリカでは、早速「復讐の意思を表明」と報道した。殺害された後藤さんの母の言葉、「憎しみの連鎖断ち切って」を安倍首相に突きつけたい▼安倍首相は、戦犯である祖父・岸信介の汚名を晴らしたいと常々公言してきた。そのために、国民を「戦う国」の道連れにしようとしているのか▼その首相を現在の自民党は誰も止められないでいる。動き出したら誰も止められない事態が自民党内で起こっている。日本全体がそうならないよう、憲法9条を守る意思を強くしたい。(M)

名水労新聞:2015/01/25(第1518号)

「映画バンクーバーの朝日」。日系2世の野球チームの苦悩・葛藤・活躍ぶりを描いた作品だ▼19世紀末から戦前にかけて、「3年間働けば日本で一生楽に生きていける」と、そんな言葉を信じてカナダに渡った日本人たち。彼らを待ち受けていたのは、低賃金・苦役労働・人種差別。日系人の賃金は白人の半分。レストランも日系人と白人は別々だった。その中で日系2世の若者たちが「朝日」という野球チームを作った▼もともと体が小さく、大きな白人のチームとの力の差は歴然。その上、白人審判からも相手投手が投げるボールをストライクと判定されても、彼らは抗議することすらできなかった。そこで彼らは日本人としての特性を生かす工夫をし、「バント」「盗塁」「ヒットエンドラン」などの戦い方を徹底して磨き、白人チームを倒してチャンピオンにまで登り詰め、尊敬を受ける存在となった▼ところが、1941年12月8日、日本軍による真珠湾攻撃によって、すべての日系人は「敵性外国人」として、すべての財産を没収され強制収容所に送られて、野球チーム「朝日」も解散させられた▼この映画は、日系2世の野球チーム「朝日」の若い選手たちとカナダへ移住した「移民」たちの逆境を乗り越えた先駆者たちの姿を、とても感動的に描いた作品であり、歴史的・社会的にも広い視野で描かれたとても感動的な映画だと思います。(Y)

名水労新聞:2015/12/10(第1516号)

11月21日に衆議院が解散され、12月14日に第47回衆議院総選挙が施行され、投開票が行われる▼今回の解散はデフレ脱却を達成するための経済政策であるアベノミクスの是非を問う解散総選挙と言われ、「アベノミクス解散」「国民生活放り出し解散」「政策そっちのけ解散」などとさまざまな呼ばれ方がされている。また、今回の解散総選挙は本当に価値のあるものなのか「大義なき解散総選挙」とも言われ、賛否両論あるのは当然だ▼今回もそうだが、衆議院の解散総選挙には約700億円もの税金が使われると言われている。全国の20歳以上の有権者数は約1億人いるそうだが、投票に行く、行かないかに関係無く、有権者1人につき約700円の税金が使われていることになる。ちなみに前回2012年の解散総選挙時の投票率は59・32%と過去最低であった。この投票率を当てはめてみると約280億円もの税金を無駄にしてしまったことになる。この700億円という金額には、東日本大震災の復興予算はじめ、もっと別の有意義な使い道があるはずだ▼すべての有権者が投票所に行って選挙権を行使しないと大切な税金が無駄になってしまう。自分も「貴重な一票」だということを忘れずに投票に行こうと思う。(T)

名水労新聞:2014/11/25(第1515号)

名古屋市水道給水100周年を迎えさまざまな催しが行われ、記念すべき年です▼今年は夏の天候不順もひとつの要因となり給水収益が著しく減少し赤字に転落してしまうかもと慌てているようですが、そんなことは以前から予想されていたことで水道事業を取り巻く経営環境は大きく変わろうとしています。人口の減少による水道利用者の減少(名古屋市での人口は、わずかながら増えています)、節水型機器の普及、事業所など大口使用者の使用水量の減少などにより水道料金収入の伸びを見込むことは難しくなってきています▼上下水道の料金を引き上げる自治体が相次いでいます。いずれも老朽化した浄水場や水道管の改修費、耐震化事業等にまかなうと説明しています。名古屋の経営状況も厳しいのは例外ではありません。しかし当局の対応は「超過勤務の縮減」「経費の削減」といったもので私には人件費の更なる削減にしか受け取れません▼徳山ダム連絡道水路のような無駄な事業の見直しをまず行うべきで本当にこんな対応で健全な事業運営ができるのでしょうか 安心・安全を置き去りにして100年後の上下水道はいったいどうなっているのでしょうか。(ひ)

名水労新聞:2014/10/25.11/10(第1514号)

親心を辞書で引いてみると、@子を思う親の愛情、A親の愛情に似た温かい心遣いと、出てくる▼私には、1才になる子どもがいる。いつの間にか親心が芽生えていることに最近気がついた。産まれる時は、宿直業務をしていたため、立ち会うことなく産まれていた。そういうこともあってか、父親になった実感は薄かったと思う▼しかし最近になって、テレビを見ている時に目がいくものや、つい見てしまう番組など、前とは明らかに変化してきている。特に変わったのは、“はじめてのおつかい”という番組で泣けるようになったことだ。それを見た嫁には笑われたが…▼子どもが産まれて良かったなと思う日々を過ごしているが、ふと気付くと、子供が奇妙な行動をとっている時がある。例えば、何かをする時に「よいしょ」みたいな事を言っている。それを考えた時、私か嫁の癖を真似ていることがわかった。これについては、嫁の癖であった▼普段何気なくとっている癖ほど、子どもは真似しやすいのかなと思うと同時に、子どもの前で変な行動はとれないと感じさせられた。「人の振り見て我ふり直せ」とはよく言ったもので、特に子どもは参考になるのではないかと思う。まだまだ我が子から目を離せない日が続きます。(I)

名水労新聞:2014/10/10(第1513号)

御嶽山の噴火により、死亡者が50名以上と戦後最悪の山岳事故となってしまった。まだまだ心配停止の方や行方不明者もみえるそうで、大変心配だ▼その日ふと職場の山登りが好きな女の子のことを思い出しメールをした。自宅にいたそうでニュースを見てびっくり。二か月前に同じ時間山頂にいたそうだ▼楽しい山登りも一瞬にして命を落とされると悲しくなる。今も消防・警察や自衛隊による救助活動が行われている。山頂では、灰の野原となりヘリなどの救助が困難なため、人力で救助にあたるのも相手が山ならば並たいていではない。いずれにしろ一日も早い全員の救助を願いたい▼自然の力は本当に恐ろしい。東北での震災から三年以上がたち、まだまだ復旧が進んでおらず、被災者は不安な生活を今もしている▼日が経つにつれて事件や事故の記憶が薄れていくものだ。過去を振り返らないとよくいうものだが、国も私たちも解決できることは後回しにせず早急に解決すべきだ▼テレビのバラエティ番組で世界の山を芸能人が登るコーナーの視聴率がウナギ登りになり、DVDを発売するほどの人気を博している。きっと年々登山者も増えているだろう▼登山者が安心して登れるよう防災体制の充実が必要だ。(キ)

名水労新聞:2014/09/25(第1512号)

14年前のあの日、仕事を終え、仲間と一緒に食事をしようとしていたその時、非常配備の電話が鳴った。それから、まる2日間何をしたのかもあまり記憶がない▼絶え間なく電話対応をし続けたような…水没しそうな車を何台も救助していたような…翌朝、まだ浸水が引かない地域で勘を頼りにマンホールのふたを開け感謝をされたような…▼若い仲間は信じられないと思うが、東山公園のボートを被災地域に運び、本庁職員が漕ぎ手となって救助活動にもあたった。後日、中央委員会で大量の土嚢づくりは本庁職員にとって大変な苦労だったことなども紹介された▼何をいわんやだが、私たちは有事には部門とか職種に拘っていられないことを過去の災害から教えられた▼現在、当局では技能・ノウハウの伝承に向け、各部門で職種に拠らない協働の試行が取り組まれている。当然、その裏側には業務技師の退職不補充への対応というネガティブな理由があることも事実だ▼ただし、「想定できた急激な世代交代」への備えとしてもっと早く取り組むべき課題ではなかったかと後悔している▼今年も全国で豪雨被害が相次いでいる。幸いなことに市内では大きな被害に及んでいない。これはあの東海豪雨以降の不断の職員の努力に依るところが大きなこともきちんと胸に刻みたい。(T)

名水労新聞:2014/09/10(第1511号)

日本人成人男性の8%がギャンブル依存症の疑いがあるそうだ。12人に1人がギャンブル依存症と考えるとちょっと怖い。ほかの国では男女ともで1%くらいだそうだから、全部男性でも2%である。競輪競馬に加え、パチンコ店が全国津々浦々身近にあることが、原因らしい▼依存というものはなんにでも起きるようで、脳内物質の分泌に関係しているらしい。昔はランニングで苦しいときに出るらしいくらいとしか言われていなかった脳内物質は、そもそも日常的にいろいろな刺激で出るらしい。ドラッグやたばこは言うに及ばず、自慢話などでもよく出るらしいが、自慢話の依存症の話はあまり聞かない。しかし、ギャンブルで勝った時に出る脳内物質は大量で、ドラッグ並みに依存性が強いようだ。パチンコで多重債務や、一家離散になった人は多いという▼その日本に国が音頭を取ってカジノを作ろうとしている。推進派はカジノを作れば外貨が稼げると言っているが、カジノは民営で行うらしい。客が来るのか?外資に全部持って行かれるのではないかという心配する向きもあるが、そもそも依存症や、多重債務問題、治安の悪化の問題を軽く考えすぎてはいないか?もう一度踏みとどまって考えてほしいものだ。あぶく銭は巳につかない。(つよ)

名水労新聞:2014/08/25(第1510号)

「戦争のない未来」「戦争をしない」という平和の原点が今大きく揺らいでいます。「武器三原則」を見直し、武器の輸出を可能にし、核兵器の製造につながりかねない原子力技術の輸出等は、日本が直接戦争をするわけではないが、間接的に世界の平和を脅かすことにつながるのではないだろうか▼安倍内閣は、憲法の解釈変更により「集団的自衛権行使」を可能にできるよう閣議決定を強行した。集団的自衛権自体はもちろん日本を戦争できる国に変えるものでありとんでもないものである▼本来、権力者を縛る憲法を一時の権力者がその時の情勢・感情で解釈と言えど変更することは、憲法を踏みにじる暴挙であり立憲国家を否定することになるのではないのか。先人たちの過去の経験から戦争は二度としないという思いのこもった憲法9条は、世界に誇る平和憲法であり未来永劫守って行かなければならない▼私の父は当時10代後半でしたが、幸か不幸か体が弱く兵隊検査がパスできず戦地に行くことはありませんでした。多くの仲間が戦地に散っていったなど、当時の悲惨な状況を子供ながらに聞いてきました。来年、戦後70年の節目を迎える今、戦争がどれだけ悲惨で残酷なものであり、平和の大切さを考えたいと思います。「NO MORE WAR」(じ)

名水労新聞:2014/08/10(第1509号)

東京都議会でセクハラやじが大問題となった。やじの内容からすれば、女性に対する明確な人権侵害であり、やじを「喝采」した周りの議員も含め、批判されてしかるべきだ▼結婚若しくは出産というのは、人口が増えるバロメーターだが、日本社会のこれからを表す表現に必ず使われるのが、「人口減少社会に移行」したという認識だ。日本は60年代には(生産)人口が半減する時代に入ったと以前から指摘されてきた。しかし、人口に連動する様々な需要予測を、自分たちに都合よく「増大」解釈をしてきた「開発」側の人たちの自省の弁を、これまでに聞いたことがない▼水道公論の4月号の「水道技術の継承を考える」記事に、新水道ビジョンも言及せざるを得ない人口減少時代への対応に絡めて、水道事業の現状を「極めて深刻な職員不足とこれまで培ってきた技術やノウハウの喪失が現実の問題」「待ったなしの状況の中で、水道事業者は業務の多くを民間に委ねざるを得ない」「少数精鋭化した組織の職員が民間に移管した現場技術を知らないでは済まされない」という認識を示し、「まず職員の資質を磨くための基本的な意識の醸成から始める必要」という方策を導き出すのだが、水道人の多くも、多様な選択肢を持たずに、時代のトレンドと特徴に責任を押し付けて、思考停止に陥っていないか、心配である。(M)

名水労新聞:2014/07/25(第1508号)

某新聞対談で局長が「現在、当局ではお客様に責任をもってやらなくてはならないコア業務と、その周辺の準コア業務とに分けて整理しています」と語った▼この考えは委託推進した他都市と同じく「行革」に反論しての採用行為ができない中で、委託ありきの「後付理由」だと私は思う。汚泥も雨水ポンプ委託も、採用問題が発端で、「汚泥ノウハウを残す。雨水排水は局の責任」としてきた労使交渉での局見解はゆらぎ、「選別前」に準コアとなった▼ただ、局長は「コアな部分を当局できちんとやろうとしたとき周辺業務を知らずにできるのかという議論があります。私は組織として幅広い業務の知識・経験がないとコアの仕事も出来ないのではという懸念を捨て切れません…」と語っています▼これに似たフレーズが「新・水道ビジョン」にある。災害時対応に「自らの平常時の事業を継続しつつ、被災事業者に対して迅速か適切な支援を行うための人員を確保できるかどうか、非常に大きな懸念を抱かざるをえません。このことは、地方公共団体が水道従事職員を合理化する際に勘案すべき重要な事項といえます」と『懸念』は抱きながら事業体まかせだ▼この流れを「準コア」の意地で変えようと私はもがく。(なつ)

名水労新聞:2014/07/10(第1507号)

サッカーワールドカップブラジル大会。日本代表の戦いは、1分け2敗という残念な結果に終わりました。世界のサッカー界ではまだまだ後進国の日本ですが、前回大会からの4年間で代表選手の中にワールドカップ優勝を目標に掲げる選手が現れて物議を醸しました。「できるはずがない!大口を叩くな!」世間ではこのような否定的な言葉がほとんど。しかし私は、その選手が言った「やるからには最大の目標に向かわなければいけない」という言葉に心を打たれました。▼実現の可能性の低い目標を掲げることが悪く、可能性が高い目標が良いと言われ、自然と自分自身でハードルを下げてしまう、そんな昨今の風潮に流されてしまっては勿体ない。最大の目標に向かうということは最大の努力をするということであり、努力の過程で得られるものは大きいはず▼今、労働組合が立ち向かっている様々問題はハードルが高い問題ばかりですが、初めから諦めていてはダメだと思います。▼いつの日か選手、サポーター、すべての応援する人達がワールドカップ優勝という最大目標を目指せば実現するかもしれません。そして全ての組合員が団結して要求実現を訴え続ければ、最大の目標に手が届くのではないでしょうか。(M)

名水労新聞:2014/06/25(第1506号)

▼日本代表のブラジル大会一次リーグ突破が適わなかった。(残念!)▼思えば私のワールドカップ初体験は衛星生中継で見た1978年のアルゼンチン大会決勝「アルゼンチン対オランダ」だった。▼ピッチを切り裂くケンペスの2ゴールとスタジアムに舞う紙吹雪は今も目に焼き付いている。▼たとえオランダにクライフがいなくとも、小さなブラウン管の中で展開されていたスポーツは私が夢中になっていたサッカーとはまるで別の競技だった。▼しばらくして大好きだったクライフがオランダ代表としてアルゼンチン大会に出場しなかった理由を雑誌の記事で知った。▼軍事政権下での大会に抗議したとの事だった。(子供の誘拐事件に巻き込まれていたとの見方もある)▼要するに平和が維持できなければ、スポーツの祭典も国威高揚のプロパガンダに使われてしまうことをあの冷静な司令塔は知っていたのであろう。▼今、この国でも周辺諸国との摩擦を理由に国のあり方を変えようとする動きがある。▼国の誤った判断により、多くの「人」を犠牲にしたあの戦争から僅か60数年でまた戦争ができる国なろうとしている。▼僅か30数年でワールドカップ常連国となったスマートな国民はそんなことは望まないはずだ。

名水労新聞:2014/06/10(第1505号)

スポーツタイプの自転車で通勤する人が増えているらしい。ツーキニストと言うそうだ。このタイプは泥除けもないものが多いらしく、これからの梅雨時は大変だろう。天気予報とにらめっこで、電車か自転車かと日々悩んでいる人もいれば、開き直って完全武装で雨の中を突き進んでくる人も多いに違いない。「武者修行ですか」と突っ込んで、「電車の中の臭いのに比べればよほどまし」と返されれば、さもありなんとも思う。スリップや制動距離の伸びによる事故にだけは気をつけてください▼うちの組合員に多い工事関係の人にも嫌な季節だ。頼むから雨は土日にしてくれと、連れ合い子供との旅行はさておいても祈る人もいることだろう。そんな皆の嫌われ者の梅雨も、おかげで米ができ、夏の温度が下がり、私たちが売る水が手に入ると思えば、水を生業とする我々は何を言わんかである▼水虫が疼こうが、洗濯物が乾くまいが、満員電車の隣のおやじの背広が臭おうがそんなことは雨の恵みに比べれば微塵でもないと大きく構えて、この一月半をやり過ごすとしよう▼ちょっと気張ってお高い傘を新調するとか、防水の靴を買うとか、梅雨ならではの何かを見つけるのも楽しいかと思う。(つ)

名水労新聞:2014/05/25(第1504号)

私事だが気が付けば五十路になっていた。今どきの表現ではアラフィフとでもいうのだろうか▼何か変わったことといえば、犬と会話ができるようになったり(家で誰も相手をしてくれない)、知人と会う度に「大分、大きくなったんじゃない?」とだらしない体型を遠回しにいじられるようになったことくらい。思い起こせば、20代で下水道局に入局し、多くの先輩や同僚に迷惑をかけてきた。それでも、こんな私をかわいがってくれた恩人も少なからずいた▼意地を張り合い切磋琢磨した仲間も気が付けばみんなおじさんになった。それでも、私にとっては素晴らしい仲間たちだ。あの頃、50代の自分を想像できなかったが、今では「こんな自分もまんざらではない」と思えるようになってきた。本当に多くのすばらしい出会いに恵まれた▼胸を張れることばかりではなかったが、私にとって上下水道局はかけがいの無い職場となっている▼ここ数年、周りを見渡せば随分若い仲間たちが増えた。彼らにとって、この職場はどう受け止められているのだろう。生き生きと働きやすい職場なのであろうか?時代が違うという人もいるが、上下水道局が素晴らしい出会いが待っている職場であればと心から願う。(S)

名水労新聞:2014/05/10(第1503号)

8カ月の赤ちゃんを保育園に送り迎えしています。もちろん孫ですが▼37年前の私は、子供を授かった後に区役所へ行き、「来年4月から妻が働くので、保育園に入れるようお願いします」とあいさつしました。先輩諸氏から共働きで子供を保育園に入園させるのは大変だから、区役所の窓口へ行けと知恵を授かったからです▼先日、母親が2歳児と8カ月の赤ちゃんをインターネットで探したベビーシッターに預け、2歳児が死亡する事件がありました。我がことのように心が痛みます。ネット社会で見ず知らずの人に大事な子供を預ける。政府の振りまく自己責任論がここまで来たかと残念です。支援を受ける権利がある、助けを求めるのが当然との考えが広がる必要があり、さらに地方自治体の役割も強く求める必要があります。「保護者の労働又は疾病等の事由により…児童の保育に欠けると認める時、適切な保護を加えなければならない」と児童福祉法第24条に定められています▼いま子育てしにくい社会になっています。名古屋市も待機児童が多い中で公立保育園の統廃合や民間移譲、さらに株式会社参入で子育てが儲けの対象にされています。もう許せません!「ポストの数ほど保育園を」と要求し、子供を守る運動を今こそ行うときです。若い労働者のみなさん、世直しに立ち上がりましょう。(S)

名水労新聞:2014/04/25(第1502号)

3月に子どもが6年間通った保育園を卒園し、小学校に入学した。忙しくなかなか手も掛けてやれない中で無事に成長し、人生の一つの節目を迎えてくれたことを嬉しく思う▼今、学校教育が岐路に立たされている。改正教育基本法には学校教育で愛国心を教える事が盛り込まれた。はて、愛国心なんて物は教えたり押し付けたりするものでなく、誇りを持てる国づくりをすればおのずと生まれるものでは?▼地区協議会の決めた保守色の強い教科書を使わず、沖縄戦の記述を多く掲載した教科書を独自採用した沖縄県竹富町に、文科省は教科書補助の打ち切りと是正要求を勧告し、政府にとって都合の好くない事を教える者には強く臨む姿勢をみせた。さらに自治体の教育長を政府が任命するよう変更した。これは政府の意向を汲む者を教育行政の要点に置き、自分たちに都合のよい教育を行う狙いからか▼これらは安倍政権の悲願である憲法九条の改憲が思い通りには進まない中で、教育から国民の思想を変え、時間をかけてもいずれは改憲をとの狙いが見え隠れしている▼子どもにとって学校教育から受ける影響は非常に大きい。次世代を担う子どもたちが政治や権力に左右されない教育を受けられることを強く望む。(I)

名水労新聞:2014/04/10(第1501号)

先日、東京・浅草へ落語を聞きに行きました。そのまま夜は原発ノーの官邸前行動へ初めて参加しました▼寒空の中で歩道に並び、全国統一行動への呼びかけや原発再稼働反対の国会議員が160名もいること、福島の子どもたちの甲状腺異常が多発していることなどの報告を聞きながら、福島の人々が今なお大変な思いを背負い、13万5千人も故郷に帰れないことに胸が熱くなりました▼翌日、浅草界隈を巡り、スカイツリーを見上げた公園が東京大空襲の碑のあるところでした。明日が慰霊祭とのことで、老人がお参りに来ており、「あの日は隅田川に数万の人が死んでいた。橋の真ん中で消防車が止まっており、運転手は骨だけになってハンドルを握っていた。とても恐ろしい体験だった。米軍の飛行士は低空飛行で笑いながら爆弾を落としていた。ひどいことをしていったものだ」と語っていました。東京大空襲で10万人もの犠牲者が出たそうです▼戦争で犠牲になった民間人には1円の補償もなく、軍人・軍属には今までに50兆円もの補償がされています。安倍首相は、国民に冷たい政策ばかり。力のない者がいつも犠牲となるのは、もうご免です。福祉削るな!戦争反対!落語を聞き、いつでも笑える社会を守りましょう。(S)

名水労新聞:2014/03/25(第1500号)

「個人的見解」。政府高官の暴言を内閣官房長官が収拾する際に使う言葉だ。それにしてもNHKの新経営陣の発言は、目に余る。「発言」をしたいために、NHK経営陣に就任したのが本質だろう。NHK経営陣の発言は、万人がその地位、役職を知っていて行っている。籾井勝人会長に到っては、会長就任会見での発言だ。「個人的見解」であるわけがない▼私たち末端の公務員はどうか。「公務員の政治的行為」が公務員法で制限されている。国家公務員が休日に自宅近くでビラを配っていて、警察に検挙された事件があった。どこの誰だか知らない人が、相手に会いもしないのに、「公務員の影響力」を行使したのだという。これこそ本当の「個人的見解」ではないか▼権力を持つものは、いつでも「二重基準」を採用する。自分と相手では基準を変えて対応するのだ。消費税と法人税を見直す時の政府のセリフが象徴的だ。法人税減税の理由は「企業の競争力の向上」。消費税増税の理由になっている社会保障財源のことは言わない。要は、「俺は税金払いたくないから、あなたが払ってくれ」ということだ▼国政の全ての基準は「憲法」だ。時々の政権の政策やありもしない「世論」、そして法律の枝葉末節の解釈・適用にこだわっては、大局を見失う。今こそ、憲法思考だ。(W)

名水労新聞:2013/03/10(第1499号)

早いもので年が明けたと思ったらもう3月、職場の仲間の中には風邪の予防ではなく花粉症の予防をするためのマスクをしている人が増え始めています。5月の連休が過ぎる頃まで手放せないそうです●娘がこの春、無事に高校を卒業し大学へ進学することが決まり夫婦でほっとしているところであります。これでようやく我が家は受験戦争から解放されることとなりました●ニュースで東北大学の入学試験で試験の開始時間が30分遅れた理由を聞いて「ビックリ」なんと付き添いの保護者が多過ぎて肝心の受験生がJR仙台駅前から東北大学行きの臨時バスに乗れない事態になったからだそうです。いくら全国から知らない土地に受験に来ているからといっても私には理解できない現象ではありますがこれも少子化の影響なんでしょうか。子育てを失敗できないというプレッシャーから知らず知らずのうちに自分の理想を追い求めついつい過保護になってしまっているのではないでしょうか●確かに子育てには何かとお金も必要になってきます。アベノミクスもだんだんと陰りが見え始めてきている今、若い組合員が安心して結婚ができ少子化から脱却できるように2014国民春闘で大幅な賃上げを勝ち取れるようにみんなでがんばりましょう。(ひ)

名水労新聞:2014/02/25(第1498号)

早いもので冬季オリンピックが開催され、一週間程がたった。各国の代表が雪と氷の上で競い合う姿は見ていて、清々しい。そこにはおかしな駆け引きもなく、謀略や策略も無い、純粋なスポーツの戦いの場だからだと思う▼大阪市長が、自らの思うままにならないからと言い、出直し選挙に打って出た。大阪都構想実現に向けた独り相撲である。これもまた、謀略も策略も無い。あるのは我儘だけである▼「特定秘密保護法案」これも防衛、外交、特定有害活動(スパイなど)防止、テロ活動防止という名の下、国民のプライバシーにまで踏み込み、監視・抑圧しようというものである。まさに行政機関による情報支配・人権侵害というべき事態。これは謀略や策略がありありだ▼沖縄の辺野古への基地移転問題では、莫大な「地元振興対策費」を袖にしてまで、基地移転反対を訴える稲嶺進氏が当選した。しかし政権が交代し、移転問題は加速し補償的意味合いのお金も既に支払われたと聞きます。先日もケネディ駐日大使が辺野古を視察し、事を進めようとする政府にもまた、謀略や策略を感じずにはいられません。今、一番解決すべきは破綻の危機にある、福島原発の汚染水の処理問題なのに!このことこそが今、政府が国民に対してなすべき責任なのではないでしょうか?安倍内閣の思惑通りに進めようとするのではなく、謀略も策略もない真摯な態度を見せることが政府のしなければならないことだと思います。(N)

名水労新聞:2014/02/10(第1497号)

近年の自然災害はちょっと極端になってきたように思いますね。台風や低気圧に伴う雨や雪、地震などに対して人は無力であるが、様々な困難に対して力を合わせて乗り越えて行くことはできると思う▼アベノミクスにより株価は上がり、多少なり経済が良くなりつつあるようにも思われますが、庶民の暮らしの改善には、まだまだ時間が必要だとは思います。アベコベミクスにならないようにしてほしいですね▼最近は事故とかも多くなっていますが、日々の業務に余裕が無ければ事故が多くなっても当然?であり、根本的な対策は当局の人事政策そのもので、目先の事故検討会だけでお茶を濁している▼市民のために上下水道施設が必要であり、維持管理もしていかなければいけないのであれば、やはり直営の力が必要であるはずなのだが、当局は人員確保すらしようとはしない。維持管理していかなければいけない施設は増え続けているのに、維持管理している人員は年々減り続けており、技術技能の伝承すら危ぶまれる状態という矛盾。災害時には当局として責任をもてる管理をしてほしいですね。(I)

名水労新聞:2014/01/25(第1495号)

花粉症の季節が近づいてきた。病院で予防薬をもらうことをお勧めします。花粉症はアレルギーの一種で、花粉というアレルゲンに免疫力が異状に反応してしまうのが原因らしい。さらに悪玉局所ホルモンと言うものがアレルギーを強めることがあるらしい▼日本人の中国に対するアレルギーが近年強くなってきた。大きな経済力をつけてきたことや、領海問題などの他国への干渉が理由だろう。そんな時にふたたび安倍政権の誕生である。中国がアレルゲンであるとすれば、安倍総理大臣はまさに悪玉局所ホルモン。筆頭は油や脂らしいが、まさに火に油を注ぐとはこのこと。靖国神社の参拝や村山談話の見直しに触れるなどの発言が中国を刺激し、中国の反応に国内のアレルギー反応をますます強くしている▼まさか戦争にはならないと思っていると、ダボス会議での首相の発言に、「日中の開戦を否定しなかった」と海外メディアに取り上げられた。発言の意図はどうであれ、日中間で戦争の可能性を世界が心配するほど危険な状態にあることを私たちは認識しなくてはいけないのではないか▼私たち一人一人にできることは少ないかもしれないが、まず中国を理解すること、感情的にならないこと、機会があれば日本にいる中国の人と話をすること、政府に対話を求めることから始めたい。(つ)

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