名古屋市の上下水道事業に働く自治体労働者で構成する労働組合のホームページです。

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洪水被害を乗り越えて

向上心あるタイの皆さんに感化される

JICA技術支援−タイ派遣

名古屋市は上下水道事業の技術支援を通じて国際貢献を進めています。

今回は7月1日〜7月9日まで、JICAを通じて、技術支援のためタイへ派遣された堀口さん(西配水分会)と松井さん(配水分会)にお話を伺いました。

規模は名古屋の4倍

堀口さん

夜間工事

夜間工事の前に全員で

タイ・バンコクを中心とした水道事業の充実を図るため、MWA(タイ首都圏水道公社)を東京都、大阪府、名古屋市で技術支援を行っています。名古屋は配水管理の部門を支援しています。今回は3年間の支援事業で最後の年になります。

MWAはバンコク周辺を管轄していて、管轄区域の水道の普及率は90%くらいです。給水の対象人口は850万人で、名古屋市の約4倍。浄水場の規模も大きく、1日当り550万立方メートルの施設能力があります。現在の名古屋の施設能力は1日当り142万立方メートルなので如何に大きいか分かると思います。

松井さん

今回は現状調査が目的ですが、視察に行った際に指導すべき所があれば、その場で指導しました。また、8月にMWAの職員が1ヶ月の研修に来るので、その時の研修内容の要望確認も行いました。

宿泊はバンコク市内で、移動は車なのですが、朝の通勤ラッシュは、信号はあってないようなもので、大混雑です。更に雨が降ると渋滞しやすく、警察が交通整理を行わないと車が流れないような状態でした。

危機管理意識芽生える

堀口さん

昨年タイは、洪水で大変な被害に遭いましたが、バンコク市街や自分たちが視察に行ったところは、もとの状態に戻っていました。この洪水を経験した事によって、危機管理の意識が芽生えたようで、洪水だけでなく地震対策も勉強をと意識は高かったです。

現場の意識改善が大切

松井さん

地方都市での現場調査

地方都市での現場調査

部分的には名古屋よりも進んだ情報を持ち、新しい技術も取り入れているので発展も早いですが、漏水率は名古屋が約3%に対して、MWAは約30%です。漏水の多くは配水管で起きていて、地盤が軟弱なため管を入れても曲がってしまうのも原因の一つです。

一番の課題は漏水を如何に減らすか。現場の意識をかえて、配水管の施工・維持管理を改善すれば漏水率の削減、水質、水圧の品質も向上に繋がるのではと思いました。

南アジアへリーダーシップ発揮で責任感

堀口さん

洪水被害を受けた浄水場で

洪水被害を受けた浄水場で説明を受ける

MWAは、南アジア周辺の技術を高め、広めていく役目を担っています。新しい技術・知識を取り入れて指導していこうという責任感を感じました。

でも、残念な所は軟弱地盤に対するアドバイスをしても、「ここはこういう地盤だからしょうがない」という割り切り方をしたり、日本だとできるだけ長く使いたいという考えを持ですが、道路整備が進んでいくとまた入れ替えるから20、30年もてばいいという考え方があり、感覚の違いを感じました。

しかし、勉強熱心で個々の職員の能力や向上心の高さはスゴく、見習うところが多かったです。

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