
JICA国際交流機構の研修生の受け入れをきっかけに、自費でラオスの水道局に技術支援をしている青山さん(東山分会)に話を聞きました。(パート3)
毎回訪ねるたびに処理状況を見ていますが明らかに凝集不足です。水質試験機材にはジャーテストや残塩計など基本的な計器はありますが十分ではありません。あまり使われた形跡がなく不安です。専門技術者が不在の環境では、問題点を指摘する人もなく設備を運転するだけで精一杯なのかもしれません。
圧倒的に専門技術者が不足しています。何をするにも情報・指導者不足にあります。研修センターは組織としてはありますが、土木部門のカリキュラムがある程度で、浄水処理や電気・機械設備の研修カリキュラムは皆無です。研修機材もありません。私は毎回行く度に研修の必要性を訴えています。
唯一の電気技術者であるチナイモ浄水場の副場長さんの研修計画を支援すべく、日本から部品材料を運び込み電気実習設備の設営の支援をしました。ラオスは大変貧しい国で、簡単な電気部品を手に入れることさえ至難なことです。何をするにも機材を日本から運ばざるをえません。
日本のJICAからは最近青年海外協力隊やシニアボランティアの派遣が行われ、徐々にではありますが人的な技術支援も行われつつあります。それらの派遣隊員の方とも交流していますが、異文化の中で日本の手法を理解させることは大変な苦労のようです。
ラオスの主食はカオニャオと呼ばれる餅米です。日本の餅米とは異なりますが、一度食べるとその美味しさに病み付きになります。料理も味付けは隣国タイのように辛くなく日本人の味覚にとても良く合います。野菜はハーブ類を多く食べ、肉類は鶏肉、豚肉、牛肉が実に美味しいです。
ラオスでは農薬はほとんど使わないし、家畜は自然放牧で人工飼料の餌は与えていません。なぜなら先進国からの人口飼料は高くてラオス人には買えないからです。
ラオスの人にとって一番のご馳走はラープと呼ばれる肉類とハーブ野菜の和え物です。色んな種類がありますが、日本ならばすき焼きや天ぷらといった感じで、客人への最高のもてなし料理でもあります。
ラオス人はとにかく宴会好きです。これといった娯楽施設が無いせいでしょうか、日常生活の中での人と人との関係をとても大時にし、事あるごとに大勢集まり宴会をします。当然そこでは酒が出てきますが、その酒の飲み方が日本とは大きく異なります。
酒を注ぐコップは基本的に一個だけです。それを全員で回し飲みするのです。男性女性の区別もありません。初めてラオスに行った時には面食らいましたが、今はすっかり慣れ、そうすることでより親しくなれる感じがします。酒は国産ビールのビヤーラオと40度を越す米焼酎のラオラオがあります。
現地滞在の折にスタッフから結婚式への招待を受け行ってきました。ここでの発見はラオス人的結婚式のステータス条件です。その一、結婚式会場のランク。 その二、招待客はできるだけ多いこと。その三、外国人参加があることです。相手かまわずやたらと招待状をばらまきます。ご祝儀の習慣も日本と同じで、外国人の場合はラオス人の2倍が相場ようです。披露宴は飲んで踊っての立食パーティー。大音響の生バンド演奏で民族舞踊を楽しみます。
ラオスは歴史過程のなかで日本、フランスの支配を経験し、現在のラオス文化の中にその影響を見ることができます。子供の遊びをみていると突然「ビー玉」や「とうりゃんせ」などが飛び出したりして一瞬どうしてと驚きます。
大人の遊びでは、フランスのペタンクという野球のボール大の金属玉を使った屋外ゲームが盛んです。国民的遊びといってもいいでしょう。私もラオスへ行きますと水道局スタッフと毎日のようにビールを片手にプレーします。
今、ラオスではちょっとした日本ブームで、食事にわさびを使うことがステータスになっています。お土産にわさびをいっぱい持って行ったら大好評でした。外国語として日本語熱が相当に高いです。
もしもこの記事を読んでラオスに興味を持たれたならば、是非で一度出かけて見てください。きっとラオスの虜になると思います。初めてラオスに足を踏み入れると、最初は物資的に本当に貧しい世界に驚きますが、おおらかな町の雰囲気とやさしく友好的なラオス人の人柄に心引かれます。今、この国ではあなた持つ水道技術・知識をとても必要としています。